外国(がいこく)
刑務所のこと。ヤクザが「外国に行っていた」といえば、刑務所に入っていたという意味。


外国人受刑者の出所後(がいこくじんじゅけいしゃのしゅっしょご)
受刑者が外国籍だった場合、日本国籍がなく、ビザ(滞在査証)が切れている場合は、刑務所の門を出ると同時に身柄を入国管理官に確保され本国に送還される。この処分を受けるとむこう5年間は日本に入国できなくなるが、イラン人のドラッグ密売人などは、強制送還を受けてもトンボ帰りで日本に戻ってくることがある。
※私の工場の外国人は7名中、5名が長期刑だったので多分強制送還です。家族や子供がいるとかの理由でビザが下りる場合、1年更新になるみたいです。


開放的処遇(かいほうてきしょぐう)
優遇区分の1類者や2類者の、少しシャバっ気がある処遇。仕切りなしの部屋で面会ができる刑務所もあるみたいです。
※1類、2類になるには、時間がかかるので基本長期刑の人が信頼の積み重ねでなる事が多い。
  
懐炉・カイロ(かいろ)
睾丸のこと。冬の寒い夜、暖房器具のない刑務所では、布団の中でかじかむ手を温かい睾丸に添えて暖める。刑務所の冬の生活の知恵である。
※黒羽刑務所では、お金があれば、冬季処遇で本物のカイロが購入できます。(笑)

過剰収容(かじょうしゅうよう)
刑務所で服役中の受刑者の数は、2009年の時点で、約7万人。これは10年前と比べると、およそ1・5倍の人数である。受け入れ先の刑務所は、急増する受刑者に対応しきれておらず、各地の刑務所で定員を大幅に超える人員を収容せざるを得ない事態になっており、刑務官や受刑者に大きな負担を与えている。

家政婦(かせいふ)
雑居房(共同室)での、ゲイや女性っぽい男性受刑者のこと。性格がマメで、扱いやすく、進んで雑用をこなすため。
※自分が、共同室だった時にこういう人いました。

ガチャ(がちゃ)
腰に付けた鍵束をガチャガチャ鳴らして歩く刑務官のこと。なかには、工場での作業中、わざと鍵をガチャつかせて、振り向いた受刑者を規律違反(脇見)で引っ張る、悪質な刑務官もいる。

カッパとアンコ(かっぱとあんこ)
同性愛の受刑者の呼び方。カッパが男役で、アンコが女役。

ガテ(がて)
懲役間でやり取りする不正な手紙のこと。不正に懲役から懲役、他工場の懲役などに渡す手紙。規律違反。
※私のいた工場では、着替えの最中に目を盗んで住所等や電話番号を記入した用紙をやり取りして調査になっている受刑者が何名かいました。9割方は、による仕業です。

彼女(かのじょ)
右利きの懲役は右手が彼女、左利きなら左手が彼女。同性愛でない限り、塀の中で慰めてくれるのは自分の手しかない。

壁を向け(かべをむけ)
塀の中では団体で行進移動する際、別の移動グループと鉢合わせしたら、一方が通過するまで、壁を向いて立つように刑務官に命じられる。脇見・交談は禁止。受刑者同士の無用なトラブルを避ける処置である。
※冬場の更新時に他の工場と鉢合わせすると、待ち時間が寒く辛いです。

紙が入る(かみがはいる)
委員面接(本面)の前に、用紙が入ります。内容は事件の事や被害者の事、出所後の事などを記入して提出します。委員面接の際の参考になるようです。紙が入ると本面間近という合図です。
※黒羽刑務所では、紙が入って大体1週間〜2週間以内に本面が行われます。

空上げ(からあげ)
食事後の食器を舎房から出すこと。食器回収は配食係の仕事。

柄受け(がらうけ)
出所後の身元(身柄)引受人のこと。身元引受人がいなければ満期出所になるか、仮釈放が遅くなる。
※私は、父親が柄受けでした。殆どの受刑者が身内が柄受けになります。柄受けがいない受刑者の受刑生活は本当に寂しいです。

空下げ(からさげ)
食事の後始末のこと、残飯などを出すこと。配膳と残飯回収と食器回収は衛生係の仕事。

ガリ(がり)
刑務所内で月に1回、行われる理髪のこと。バリカンで坊主頭に刈られる。工場に理容師や美容師の経験者がいれば優先的に指名される場合が多いが、いない場合は、手先が器用だという理由で、担当からいきなり、『お前今日からガリやれ』と指名される事があります。何名かで練習を行い、独り立ちという感じです。下手くそな受刑者になるとガリガリ痛いです。
髪型は下記の3種類。
原型刈り・・・般的な坊主。0.2センチで頭髪の全体を平均に刈る。
②前五分刈り・・・上部のみ1.6センチ。
③中髪刈り・・・5センチ。対象者は区分が2種以上、禁固刑、残刑期おおむね3ヶ月、仮釈放前の受刑者です。黒羽刑務所では
中髪刈りを理容の資格を持った受刑者が行っていました。

仮出し・仮下げ(かりだし・かりさげ)
願箋を申請して、刑務所の倉庫に領置してある私物を出してもらうこと。

仮釈放(かりしゃくほう)
刑期の満期日を待たずして、釈放される制度。「仮釈」とよく略される。

仮就寝(かりしゅうしん)
夏は7時頃、冬は夕方5時半~6時頃、チャイムが鳴り、布団を敷き、横になってもよい時間。布団を敷かずに畳の上で横になってはいけない。
横臥(おうが)と同じような意味で間違えやすいです。

仮面(かりめん)
仮釈の為の事前面接・準委員面接のこと。刑務所が更生保護委員会に仮釈の申請をすると受けることになる。

カリントウ(かりんとう)
異常に肌の色が黒い刑務官のあだ名。私がいた工場では、黒人受刑者に対してあだ名として利用していました。別に差別の意味はありません。

カレンダー(かれんだー)
ほとんどの受刑者が、雑記帳(ノート)に手書きのカレンダーを書いており、一日の終わりに、日にちを塗りつぶしたり、×で消したりしている。
※受刑者生活何日目とか、満期まで残り何日と計算していました。1日1日減っていくのが励みになります。

革手錠・革ワッパ(かわてじょう・かわわっぱ)
保護房にて使用される、刑務所最恐の革製の拘束具。イメージとしては、一般的な革ベルトの3倍は分厚く幅広で、鉛棒が2本入っており、腹の部分と背中の部分に両手首を片方ずつ拘束できる革手錠がついている。少し前までは、頻繁に使用されていたが、現在では廃止されている。

官(かん)
『刑務所の』という意味。(国という意味合いが強い)

願箋(がんせん)
拘置所や刑務所での申請書。申請や手続きをとる際に希望事項や必要事項を記入し、左手人差し指で指印を押して刑務官に提出する。領置してある私物の出し入れ、宅下げ、面接、日用品や書籍の購入などで使用。
※ホリエモンは長野刑務所で何百枚も書いたそうです。刑務所なう。 完全版 (文春文庫) より。

官物(かんぶつ)
施設所有の物品。おもに収容者への支給品、貸出物品を指し、受刑服や布団等もこれに該当する。
※下着や歯ブラシ、石鹸等の最低限の日用品は支給されます。私の場合は購入可能な日用品は全て購入していましたので、官物は返却しました。

官本(かんぼん・かんぽん)
刑務所や拘置所内の図書館などにある備えつけの本。決められた冊数まで借りることができ、舎房で読むことができる。マンガ本が意外と人気。
※週1回、3冊までで祝日がある場合は5冊まで可能。古い本が多く私は、購入と差し入れて貰っていたので1回も借りたことがありません。
※関連ページ⇒黒羽刑務所の書籍に関するルール



喫食(きっしょく)
食事や菓子を食べること。

CAPIC(きゃぴっく)
矯正協会刑務作業協力事業の英語訳(Correctional Association Prison Industry Cooperation)の頭文字。刑務所で受刑者が作っている家具や民芸品、食品、布製品などを一般に向けて安価で販売している。面白いところでは、自費出版事業なども行っている。

求刑(きゅうけい)
刑事裁判において、検察官が被告人の起こした犯罪に対して適当だと思う量刑を求めること。次回の裁判で、裁判官から判決が言い渡される。一般的に、求刑の刑期は判決より重くに見積もられていることが多い。

休庁日(きゅうちょうび)
裁判所や拘置所、刑務所が休む日。土日祝日、および年末年始、加えて特に指定された日が休庁日にあたる。休庁日とはいっても、塀の中は絶えず稼動している。世に囚人がいる限り、拘置所や刑務所に休みはない。

教誨師(きょうかいし)
受刑者に教誨を行う篤志宗教家。良心の呵責から、服役中に宗教に帰依する者も多い。
※私もよく話を聞きに行っていました。心が洗われます。人気の教誨師の先生は競争率が高くなかなか話が聞けません。参加した受刑者は感想文を書くことを求められます。

ギョウザ野郎(ぎょうざやろう)
柔道で潰れて耳がギョウザのように膨れた刑務官のあだ名。おもに受刑者内で不満を言い合う際に使われる。
※仕事柄、ギョウザ野郎は多いです。私の工場の担当職員もそうでした。暴れる受刑者を抑えたり身を守るために鍛えている刑務官は多いと思います。

矯正指導日(きょうせいしどうび)
個々に設定された目標の振り返り、指定されたテレビ・ラジオ番組の感想を書いたり、被害者遺族等の外部の人の講和があったりと、基本的に終日、学習をする日です。課題が済んだ場合は、読書が可能です。マンガ・雑誌・新聞等は除く。勉強の為の書籍なら大丈夫です。
※矯正指導日は刑務作業はありません。
※黒羽刑務所は、第2・第4金曜日の月2回実施されます。なので、3連休になります。
※矯正指導日の夕食は弁当でした(2017年4月に廃止)

許容総量(きょようそうりょう)
刑務所の保管庫に預けられる限界のこと。これを超えてると廃棄、または宅下げ(私物を身内に持ち帰ってもらう)をしなければならなくなる。

気を付け・礼・直れ(きをつけ・れい・なおれ)
受刑者が刑務官などに報告や、連絡、相談をする前に行う基本動作。

禁錮(きんこ)
日本の刑罰の一種で、刑務所の独居房に拘置する刑罰。懲役刑との違いは、刑務作業がないことぐらい。だが、願い出れば刑務作業に従事することもできる。ちなみに内乱罪や爆発物使用罪などには『無期禁錮』というものが定められている。昭和22年以降、一度も言い渡された者がいないという非常にレアな刑罰である。
※黒羽刑務所にいた禁固刑受刑者の殆どが、刑務作業を希望して工場に来て同じ生活をしていました。

銀シャリ(ぎんしゃり)
白いご飯のこと。正月の三が日や、運動会などの特別なイベントの時だけ、刑務所でも白米だけの飯が出る。
※黒羽刑務所では、正月の三が日(朝昼夕)、観桜会、運動会、矯正指導日の夕食(弁当)の時に銀シャリを食べる事ができました。(矯正指導日の弁当は2017年4月廃止)

金線(きんせん)
刑務官の中でもお偉いさんの事。防止や制服の袖に金色の線が入っているのでこのように呼ばれています。線が1本だったり2本だったり、色々あって偉さが変わるようです。



クラブ(くらぶ)
刑務所では各種クラブ活動があり、定員に空きがあれば参加することができる。講師は民間の篤志家であることが多く、曜日や時間は不定期。おおむね月に1、2回開かれている。
※黒羽刑務所の主なクラブ活動は、覚えている範囲で、太鼓・合唱・英語・珠算・将棋・囲碁などがあったと思います。太鼓や合唱はイベント時に発表があります。



警備隊(けいびたい)
大人数が参加した暴力事件や暴動などの非常事態が発生した際に登場する特別警備隊。略して特警。刑務所の猛者である。制服も違うので見分けやすいです。
※目が鋭く、1日に何回も見回りにくるので、よそ見等で連れて行かれる受刑者も多かったです。
※工場等で何か問題が発生した際は、非常ベルが鳴り、何十名もの警備隊が駆けつけ騒然とします。

刑務官(けいむかん)
矯正のために受刑者を指導し、または監視する刑務所勤務の公務員。不人気職種。毎日顔を会わせるのは、自分勝手に生きてきた犯罪者の集団である。性格が多少ひねくれていたとしても仕方あるまい。
※私見ですが、人間性や性格に問題があり、一般的な仕事に就けず仕方なくという刑務官もいたと思います。受刑者と表裏一体です。精神的に病む刑務官や障害を持つ刑務官もいました。

刑務官が吐く息(けいむかんがはくいき)
刑務官の吐く息は、タバコとコーヒーが混ざったような嫌な臭いがすることが多い。あまり積極的にかぎたくなるような臭いではないのだが、シャバでタバコを吸っていた受刑者の中には、その臭いをかげばタバコを吸った気分になれるなどと言う者もいる。
※受刑者は匂いに敏感になりますのですぐに分かります。特に体臭がきつい刑務官は嫌です。風呂毎日入れるのに・・・

刑務官服務規定(けいむかんふくむきてい)
刑務官の業務上の決まりごと。受刑者と親しくなってはならない、受刑者の家族などと通信・交際をしてはならない、受刑者に白い歯を見せてはならない、受刑者に敬語を使ってはならない、などが定めてある。

刑務作業(けいむさぎょう)
刑法で定められた、懲役刑受刑者が強制的に従事させられる労働作業のこと。受刑者の改善更正と社会復帰のための技能習得、規則正しい生活習慣の体得のために設けられている。

刑務所盃(けいむしょさかずき)
受刑者が、刑務所内で親子や兄弟の盃を交わすこと。映画「仁義なき戦い」で見られたように、刃物で腕を傷つけ、互いの血をすすり合って契りを結んだ、などという話もある。
※黒羽刑務所ではこんなことやっている受刑者はいません。

刑務所大名、娑婆乞食(けいむしょだいみょう、しゃばこじき)
塀の中では態度が大きいのに、シャバに出てみると無力な者のこと。長期刑の受刑者や懲役太郎などのベテランによくみられる。まるでヤクザの大幹部のように振舞う者もいるが、実際は暴力団とは無関係で、出所後の就職先もままならない者が多い。
※こういう人は多いです。刑務所は見栄の世界なので・・・。論理的に詰めるとすぐに黙り込んでしまいます。(笑)

刑務所博打(けいむしょばくち)
刑務所内で行われる受刑者による博打のこと。見つかれば厳しく罰せられる。

経理夫・衛生夫(けいりふ・えいせいふ)
刑務所内のエリート受刑者で、仮釈も多くもらえる。雑役夫とも呼ぶ。刑務官の補助をする、秘書や部下のような存在。
※私のいた工場では、計算係や衛生係、資材係がこのようなポジションでした。

ケツ番・サラ(けつばん・さら)
雑居房や工場での新入り。刑務所の新入りはサラ。

検閲(けんえつ)
手紙やノート、または本などに不正な文字や文章が書いていないか調べること。手紙は受発信の度に、ノートは定期的に、本は貸し出しや領置する度に検閲される。
※エロ本や暴力団系の書籍は通常より検閲に時間がかかります。検閲にひっかかった場合は、強制的に領置になり出所時に一緒に持って帰ります。

検身(けんしん)
全身検査(ボディーチェック)のこと。舎房や工場などを出入りする際、必ず刑務官に検身される。工場などで工具や部品が紛失すると、検身はさらに厳しくなり、金属探知機まで登場して、捜検(舎房検査)されることもある。
※たまにポケットに持ち込み禁止の物を入れていて見付かるバカ受刑者がいます。

検身場(けんしんば・けんしんじょう)
工場に出役する時と舎房に戻ってくる時に検診する場所。週に2度しか入浴しないせいか、検身場は腋臭と便臭がミックスされたような異臭が漂う。受刑者の中には、その臭いを嗅いで朝から嗚咽を漏らす者もいる。
※検診上では、夏冬関係なくシャツとパンツ1枚の状態になり、シャツの下やパンツの中、足の裏など担当に確認してもらい問題ない状態を確認して貰わないと通れません。

考査(こうさ)
刑が確定してから工場に配役されるまでの適正調査期間。工場に配役されると見習いに切り替わる。

工場(こうじょう)
受刑者が作業する所。主に木工・金属工場・洗濯工場・炊場工場・職業訓練工場・モタ工場などがある。
※私がいた工場はモタ工場でした。(高齢者や障害者が多く、モタモタしているひとが多く通称モタ工と呼ばれています。)



更生保護施設(こうせいほごしせつ)
身元引受人がいない者や出所後の落ち着き先が決まっていない者を、出所してから一定期間、収容する保護施設。
※3食ついていて至れり尽くせりで、施設を利用しない元受刑者でも金銭的に大変な人もいるので、個人的にはどうかな?って思います。

交談(こうだん)
会話すること。決められた場所・交談許可時間以外では、刑務官に理由を告げて許可を得なければならない。
※交談の許可を取る時には、『お願します。●●さんと●●の件で
交談お願します。』と言い、担当が『よし。』と言ったら交談できます。

抗弁(こうべん)
受刑者が刑務官の意見や注意に対して、反論したり反抗すること。最悪の場合、連行されて懲罰を受けることになる。規律違反行為。
※工場の担当が休憩中などで席を外している場合、ヘルプでくる刑務官に注意を受けもめ事に発展するケースが多いです。とりあえず『すいません』と謝るように担当には指導されています。

拘留(こうりゅう)
刑罰の一種で、1日以上30日未満の間、拘置所に収容すること。裁判で罰金刑を言い渡されたものの、罰金の全額または一部を支払えない場合は、拘置所に収容されて房内作業(内職のようなもの)に勤しみ、1日5000円の計算で罰金を納めることになる。

口論(こうろん)
受刑者同士の口論は、刑務所の規律違反になる。口喧嘩くらい見逃してくれと言いたくもなるが、いずれ殴り合いになるのは目に見えているので、規律違反にされても仕方ないといえば、仕方がない。
※私がいた工場では、くだらない事で、月に1回は受刑者同士の口論がありました。

獄窓(ごくそう)
刑務所の舎房の窓のこと。娯楽の少ない受刑者にしてみれば、窓の外の風景さえも楽しみの一つ。長いこと懲役暮らしをしていると窓の外の明るさや窓から見える月の位置などで、おおよその時間を判断できる。
※私のいた舎房は南側になれば、グランドが見え、春には桜なども見えたり、夏には塀越しに花火も見ることができるので気分転換になります。寮によっては北側も南側も隣の寮の舎房しか見えない所もあります。私のいた工場の寮は半年に1回、部屋替えがありました。

獄友と、社会復帰後の道(ごくゆうと、しゃかいふっきごのみち)
獄友とは、刑務所でできた仲間のこと。受刑者の中には、仲間を募って出所後の犯罪計画を立てたり、暴力団組員の受刑者と親しくなって出所後に世話になることを約束する者が多い。矯正施設の名が泣くが、日本にはそうなっても仕方がないような土壌がある。出所した元受刑者には、社会という厳しい現実が待ち受けている。社会は元犯罪者を生理的に忌み嫌い、退ける。当人にどれほど更正の意志があっても、やすやすと受け入れてもらえないのが現状。元受刑者の甘え、といえばそれまでだが真の更正の実現には、さらなる社会的支援や更正のためのプログラムが必要ではないだろうか。
※刑務所での人間関係は、刑務所にて終わらせるのが鉄則です。

古参囚(こさんしゅう)
長期服役囚など、刑務所生活が長く、工場などに長く勤めている受刑者のこと。古参囚には態度の大きい者が多く、相手が新人だと知ると、年上でも名前を呼び捨てで呼んだりする。
※長くいるということで、偉ぶっている受刑者は嫌いでした。良く考えてみると長くいるということはそれだけ凶悪事件を起こした人なので、私からしたらダサいです。私のいた工場には1人いましたが、後からきた受刑者に詰められて静かになりました。

午睡(ごすい)
昼寝。土日祝日などの免業日の昼食後に設けられた昼寝の時間。開始時には、刑務官がスピーカーなどで「午睡はじめー」、終了時には「午睡やめー」と号令をかける。
※黒羽刑務所では、特にこのような時間は設けられていませんでした。拘置所には毎日、午睡がありました。

小票(こひょう)
受刑者の規律違反を摘発した際、刑務官が報告に使用する紙。常に携帯している。小票を切られると、最悪の場合は取調べを受けることになり、そうでなければ、翌日、工場担当の刑務官などに呼び出され、厳しく罵倒される。
※黒羽刑務所ではこのようなシステムになっていたか不明ですが、ノートみたいな物があり、申し送りを毎日するようになっていました。

ゴミ(ごみ)
ヒジキの煮物のこと。小さく盛りつけられたのを見ると、まさにゴミに見えることから。
※私が黒羽刑務所に在所中は1回しかでませんでした。


~元受刑者の私でも作れた強い味方~




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